『メンタルスタイル日々快調』

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「腸は第二の○○!!」

こんにちは。^_^

 

最近、何処からともなく漂ってくる「キンモクセイ」の香りに

日々、癒されている「ヒロ」です。

 

 

今日は前回の「糖質中心の食事」に引き続きまして

「腸内環境が乱れる食事」についてお話します。

 

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まずは、によい食事をする云々の前に

なぜ自律神経の乱れとがこれほどに関係しているのか…

ということですが、私たちが認識している

ドーパミンセロトニン、アドレナリンなど多様なホルモンは

脳を介して体に影響を与えている、と思われがちですが、

実際は脳内で作られるホルモンは5%で、

残りの90%は腸内で作られています。

 

よくストレスや緊張を感じるとお腹の調子がわるくなり下痢をする…

ということがありますが、これはストレスに対抗するためのホルモンが

自律神経を介し、これ以上悪い毒素やストレスを入れないように

腸内のものをいち早く出してしまおうという防御反応のためです。

 

そして今度はそのの働きが悪くなると、がストレスを感じ

自律神経やストレスホルモンを通じて消化器官に戦闘体制をとるよう

働きかけます。

 

こういった、脳が腸に影響を与え、腸が脳に影響を与えあうこ「脳腸相関」といいます。

 

逆にを正常にすると脳のストレスホルモンが抑制され、

ストレスが軽減し、自律神経も整うということです。

 

 

(先ほどストレスや不安で下痢になりやすい…といった例を出しましだが、

こちらは自律神経失調症鬱病患者にもよく見られる

下痢と便秘を繰り返す「過敏性腸症候群IBS)」の可能性があります。

主な原因はストレスですが、腸がストレスを受けると

実は、普段は幸せホルモンと言われているセロトニンが大量分泌され

腸の蠕動運動を促し下痢を伴わせる…といった仕組みを腸で行っています。)

 

最近の研究結果で、腸のストレスは

本来、血圧上昇に関わる「レニン-アンギオテンシン系」の

活性化が関与している…ということがわかり

その症状を抑制する治療が解明されているようです。

 

ここは少し難しい話になってくるので、また機会があるとき

お話しします。^_^

 

話がそれましたが、

人間はひとたびストレスを受け自律神経が乱れると

腸の粘膜や腸内細菌のバランスが悪くなり、悪玉菌が増殖します。

 

すると今度は抵抗力やセロトニンの合成バランスが悪くなり、

腸内細菌のバランスがくずれる…といった悪循環に陥ります。

 

腸内細菌には善玉菌と悪玉菌。そして善悪優勢な菌を見方につける「日和見菌」が

存在します。

日和見菌は普段おとなしいのですが、ストレスによって腸から分泌される

ストレスホルモン(ノルアドレナリン)を受け入れると一気に悪玉菌が優位になり

増殖します。

 

また、体内には免疫に関与する「グロブリンA(IgA)」という物質が

腸の粘膜を防御する重要な役割をもっているのですが

ストレスなど強い刺激を受けると腸粘膜や免疫力を低下させます。

 

このようにいくら腸内細菌のバランスを整えても、

腸の粘膜(壁)が弱まると悪い物質が体内に流れてしまいます。

 

 

ここまでを整理すると、自律神経失調症

過度なストレスや血糖値が不安定になることで

ホルモンや神経伝達物質が乱れます。

 

ともすれば、

①腸内細菌を整える

②粘膜を丈夫にする

 

この二つを見直せば心の不調も改善するということになります。

 

 

この腸の粘膜が乱れる症状として「リーキーガット症候群」があります。

リーキーガット症候群とは、なんらかの原因により腸管の粘膜が荒れ、

腸壁の網の目が広がり、その網の目の間から栄養素が分泌されないまま、

吸収されたりウイルスや細菌が血液内へ漏れでてしまう疾患です。

 

つまり、たんぱく質などの大きな物質が分解されず

体の中に入るため、アレルギーの原因になったり、

分解もされないので、結果、

たんぱく質から粒子に代わって作られるアミノ酸

体には吸収されない…ということです。

 

また腸の粘膜が強く、網の目がしっかり結合されていると

消化器官からペプチドYY食欲を抑制する伝達ホルモン)が

分泌されるのですが、網の目が広がっている場合

このペプチドYYがあまり出せておらず、食欲をコントロールできない

状態になる。

 

つまり過食気味だったり糖質を好んで食べるひとは

リーキーガット症候群である可能性が高いと言えます。

 

 

この腸壁の網の目が広がってしまう原因は

 

·過度の飲酒

·糖質中心の食事

·ストレスからくる腸内カビの増加

·抗生物質の多用…

 

などたくさんありますが、これら原因に注意しながら

必要な栄養素をしっかり摂り、食生活の乱れを改善していくことが

腸の粘膜を丈夫にする秘訣です。

 

特にビタミンDは広がった腸の修復を強める作用があるため

積極的に摂りたい栄養素です。

 

 

そしてもうひとつの「腸内細菌を整える」方法ですが、

腸内フローラという言葉をよく耳にしたことがあると思います。

 

腸内の「お花畑」と言われるこの腸内細菌は

 

・善玉菌 

・悪玉菌 

日和見菌 (どちらでもない優勢な方に味方する)

 

の3つが存在し、そのほとんどを日和見菌が占めています。

日和見菌は力の強い菌に引っ張られるので、

腸内フローラをよい状態に保ちたければ

善玉菌を増やす食生活をすると腸内環境は整います。

 

 

善玉菌を増やすには「食物繊維」が鍵になります。

食物繊維には、水に溶ける水溶性と、

水に溶けない不溶性食物繊維があり、

どちらも腸内を移動しながら不要物を絡めとり

腸内をきれいにします。

 

また、排便を促して便秘を予防したり、

大腸がんの予防にも効果が絶大です。

 

◈水溶性食物繊維

◈不溶性食物繊維

 

1日の食物繊維摂取量は18グラム程度が標準で

食材によって含有量は違いますが、目安だとアボカド1個半から

取れる食物繊維が18㌘ほどです。

 

また、食物繊維は食事の最初に食べておくと血糖値が緩やかに上昇し、

安定しやすくなります。

 

このように糖質を押さえた食事や食べる順番を工夫するだけで、

血糖値を安定させることが出来たり、腸内フローラを整え

粘膜を丈夫にする事によって脳への悪影響を軽減できるため、

おのずと自律神経は整い、心の不調もなくなるということです。

 

不安やストレスを抱えて病状が悪化すると、

精神や心理的部分だけに改善を求めてしまいがちになりますが、

私たち自身の体を作っている大元は、

食事から取れる栄養素です。

 

その栄養素をエネルギーに変えているのは、

ほかならない自分自身の「腸や脳、皮膚、筋肉」といった臓器たちである

という事実に、少しでも意識を向けていくと、

もっと自分の体をいたわってあげる食生活に

変わっていくんじゃないかな・・と

私は思っています。^_^